鎌倉 七里ガ浜「ハイブリット」で何を食べるか?

10年以上も近所に住んでて一度も行ってない店

 江ノ電七里ヶ浜駅を降りると、すぐ左側にある中華屋風の店なんだけど、

のぞくと店内にキャロルとか矢沢永吉のポスター貼ってるし、魚の燻製の痕跡と

思われる骨が飾ってたりして、なんか微妙なオーラ出してる店

それが「ハイブリット」

お持ち帰りで彼女が餃子を買ってきた事があったけど、わざわざここで買う?

そんな印象しか 持てなかったんだよね

 

なんか雑誌で紹介されたのか、たまに人が溢れかえってる時もあり

まぁ観光客相手の店って認識で長年いたわけ

 

でもなんかのはずみ、本当にたまたまだけど

週に一度は、家族と一緒に食事をするって掟に従い、試験前で家にたまたまいた息子に声をかけ海の方にぶらぶら散歩。

どこも観光地料金だし、この辺って観光地だからなんもねぇなって二人で悪態をつきながら駅を通り過ぎて、ふと「ハイブリット行ってみるか?」って言ってみた。

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息子は地元のガキらしく、この中華屋っぽい店には何度も友達と来ているらしく

「まぁいんじゃないの(上がり気味の発音)」と言うので引き戸を開けて入ってみた。

 

メニューを見ると特に観光地な値付けでもなく、ちょっと変わったメニューも

あったんだけど冒険せず、わんたんラーメンと餃子、息子は焼肉丼を注文してみた

 

すいていたんでオーダーして、他愛もない世間話をしている間に次々と注文品が到着

わんたんラーメン→普通に普通で悪くない。ワンタンが自家製な所は好印象

焼肉丼→地元の高校生の胃袋を満たすべくご飯の量は多めなのかな?家庭料理っぽい

 

餃子

→これが思いがけずうまい

特別な味付けは何もしてない、店の端でバイトの女の子がせっせと包んでる。

それを割と表面が全体的にきつね色になるまで焼いて、見るからに一口で食べると

火傷しますってオーラを醸し出している。

個人的に距離・味・値段ってことで選ぶと、神奈川にあるホワイト餃子系の店が

マイフェバリット餃子なんだけど、形こそ違うけどソウルに近いものを感じる

上部がふやけた焼売もどきではない、しっかり水を飛ばした後にも火を入れないと

こうはならない。それでいて底は焦げすぎてない。きちんと火が入っても具材の汁が

蒸散せず、BODYをふっくらと膨らませるに足る肉厚がある皮とその包み方。

一皿5個・・・なんかこだわりがあるのかな?王将みたいに6個にすればいい気もするが、これにはきっと何か訳があるんだろう。まぁ聞く気ないけど

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ひとつ食べてから撮影でホントは5つ

 

食べながら麺ものを頼んだ事を後悔

これは白いご飯にこぼれる汁を垂らしながら下品に食べるのがふさわしいあの餃子だ!

半分食べた後、儀式の様に残りをご飯の上に置いて、白い飯に味をつける。

白飯がちょっとずつ餃子味ご飯に変わるあの餃子だ!

 

高校生~20代の前半。オートバイでしか時間をつぶせなかったあの頃

腕時計もつけず、携帯なんてものも存在せず、財布なんてものを持ち歩かないで、

ジーパン(デニムとか言わない)のポケットにお金を入れていたあの頃

退屈しのぎに適当に知らない町を走っていて、夕方に腹が減って、その辺の中華屋に入って「餃子とご飯!」って決まりセリフみたいに言っていたあの頃に食べた餃子だ!

 

しかも美味しくてバイク仲間に教えるレベルの餃子

 

 ご飯は炊飯器の中で乾燥し始めててもオーライ☆マスター!!
餃子の汁とラー油で潤いを与えて大盛で食えるぜ!!

そんな「80’s」のノスタルジー

 

そうか!!

なぜ近所のおじさん達が、夕方以降ここでビールを飲みながら過ごしているのか?

その理由の一端がわかった。

 

店の壁に飾られた逆行気味に写ってる中年と思わしきグループの写真

きっと店主がテディ~ボーイだった頃の仲間と写した大事なメモリー

勝手にそんな想像を膨らませて店を後にした

 

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