海カフェdiary~一色海岸(葉山)
「海を見ながらコーヒーでも飲もうよ」とマダムを誘ってみる
ずっ友の女の子(アラサー)に彼氏が出来たと聞き、心に澱が溜まってきて、
女性に声をかけてデートして食事して・・・そんな情熱が少し失せたある日
「寒いしキャンプって気分じゃないけどバイクに乗る理由が欲しくね?
そうだ!!冬の弱い日差しの海岸でコーヒーでも淹れたらいいんじゃね?
もちろん女性を誘ってさ!」
って、心の中に永く棲みついてるトニー(イタリア人)が黒猫に囁いた
「OK!トニー そいつは面白そうだ」
で、さっそく出会い系を新しいスマホにインストール!!!!
→ここの部分にアフィリエイト(笑)
「穏やかな午後の海岸で、僕の淹れたコーヒーを飲みませんか?」
こんなメッセージを検索条件にマッチしたマダム達に送りまくった。
検索条件
・30~50歳
・既婚・バツイチ・複雑な関係
・普通~ぽっちゃり
・Fカップ以上
仕事で徹夜明けのある日、Gカップのマダムからのメッセージ
「家にいたくないので誘ってください・・・佐島で仕事があるのでそれが終わったら」
プロフィール写真は、ニット姿で胸だけを強調!!
「OK ウェルカム!!」
車で移動して佐島から来るのか…
秋谷から森戸までのどこかだな。駐車場があり且つ無料なところ…
一色海岸
御用邸のお膝元だから警察官が配備されてるビーチ
古き良き日本の砂浜の風情
江の島から富士山まで一望できるロケーション
黒鯛が居ついてる岩
夏は麦わら帽子にビキニの子連れマダムが出没
隣接する葉山公園の入口はわかりにくいので信号の所で銀のバイク停めて待ってるよ!
と連絡を入れて。コーヒー道具一式をリュックに放り込んで出発!!
厳密には一色海岸はコインパーキングが少なくて、美術館の駐車場を利用するのが
ベストで、この時期に無料開放する葉山公園駐車場が隣接するのは大浜海岸だけど、
一色海岸へは素敵なGカップマダムと散歩しながら・・・
マダムは黒猫が大好きなスズキの軽自動車で来るとの連絡!!
「しまった!!!慌てて出てきたんでコーヒー豆を作業台の上に忘れた・・・」
徹夜明け&慌てて出発のコンボで痛恨のミスだが、マダムが着いたら葉山警察近くにある、知人のやってるコーヒー豆屋に買い出しだなと考えながら待つこと10分。
マダム到着・・・
「はじめまして。黒猫です。慌てて出てきたんで肝心のコーヒー豆を忘れちゃったんっすよね。缶コーヒーでいいですか?」・・・いやらしい
優しいマダムは
「私の車に古くて賞味期限切れのパックコーヒーがありますよ☆」と言ってくれます
早くコーヒー飲んで帰って寝たいのに、マダムは換金できそうなシーグラスを探したり、写真を写したりで小一時間。洛陽の時間になり少し風が冷たくなったので、賞味期限切れのパックコーヒーを淹れました。
大浜海岸(・・・けっきょく動いてないんっすね)のサンセットタイムはとても美しく、どんな最低なやつにも平等な宇宙船地球号に感謝しながら、賞味期限切れコーヒーを飲むひと時は最高ですな。
「マダムいなくてもいいね」トニーと語り合いながら陽が沈むのを眺めていました。
帰り道、日が暮れて凍みる身体を温めるため。コンビニであんまんを買い食いしつつ
ずっ友の女の子に電話すると「あなた、今どこにいるの?」と聞かれる
僕は今どこにいるのだ?
僕は受話器を持ったまま顔を上げ、××××のまわりをぐるりと見まわしてみた。僕は今どこにいるのだ? でもそこがどこなのか僕にはわからなかった。見当もつかなかった。いったい、ここはどこなんだ? 僕の目にうつるのはいずこへともなく歩きすぎていく無数の人々の姿だけだった。僕はどこでもない場所のまん中から彼女と話つづけていた。(村上春樹『ノルウェイの森(下)』p293、講談社文庫)