鎌倉買い食いツアー 腰越漁港 朝どれフライ
鎌倉に住んでて良かったと胃袋が喜んでる食い物が2つ。
たった二つ?って思うかもしれないよね。
もちろん美味しい店は沢山あるんだけど、それはお店が鎌倉にあったから、住んでなくても、立ち寄れば必ず食べられるでしょ?
この地に暮らしているから味わえる食い物。
それが腰越漁港 朝どれフライの
鯵フライ
鯵フライって、スーパーの惣菜コーナーで買っても、不味いわけでは無いけども、決して美味しくはない。中には揚げ油の酸化香りと、パサパサで貧弱な身、小骨だらけで、まったく食えたものじゃ無いのもあるよね。黒猫はそう思ってる。
揚げ物って、表面をカリっとさせ、衣の中に食材の水分を熱々に閉じ込め、それを一口かじると、身の柔らかさ、水分が口に広がり、そこに白飯をかっ喰らうから美味しいんじゃないかなってね。
鯵は、体側にある「ゼンゴ」って呼ばれる棘みたいな鱗があるから、これを調理する時にきちんと処理しないと、ほおばった時に、口からその棘を出さなくちゃいけなくなる。こうなるとフライをほおばって白米をかっ喰らう事ができなくなる。
また自分で鯵を調理した人ならわかると思うけど、魚屋で大きめのものを求めても、調理をすると身が思いの外すくなかったりもする。
自分で釣ったならいざ知らず、魚屋で求めた鯵がこんな状態で食卓に出てきたら興醒めちゃいやしませんか?
うちの義理のお袋は、鯵にまったく興味がなかったらしく、ミイラみたいな鯵の干物を食卓に出していたんだって。彼女曰く「鯵って身がスカスカで食べられる所が少ないのに小骨が多いから、私ぜんぜん美味しいと思った事ないの」と・・・
一緒に住み始めた時に言ってた。だから基本的に今でも鯵が食卓に出ることは滅多にない。いや、リクエストをしない限り鯵が食卓に並ぶことはない。
釣ってきた鯵を、黒猫が調理する以外にはね。
我が家では鯵という食材は、ナマコと同様にランク圏外になってしまっている。
だからここの鯵フライの存在を知って歓喜した。
下ごしらえする手間がなく、油の処理も考えなくていい。そして安定して身の厚いフワフワな鯵を、さっとフライにして提供してくれるんだから。
黒猫のしないといけない事といったら、炊きたてのご飯、味噌汁の準備をして、オートバイで漁港に向かう事。そして3分以内に帰宅して皿に乗せる事だけ。
オートバイじゃなければダメなんだ。車でなんて行ったら、R134の渋滞に阻まれて熱々が食べられないからね。
何かの機会があったら是非食べて欲しい。
でも住んでなくても食べられるじゃん?って思ったかな。
実はここではご飯の提供がないんだ。
でも大丈夫!ビールと鯵フライってのも最高だから。
あなたの家の食材ランキングで、鯵が圏外になってしまった人にお薦め!
白米なくても充分に美味しいので!
500円コイン1枚と交換に至福を味わえるよ。
胃袋が喜んでる食い物のもう一つは何か?
それはまた次の機会に。(続く)